作成日:2025/01/17
【体験記】働きながら給与計算実務能力検定1級に一発合格した私の学習方法
社会保険労務士法人クリアパートナーズ スタッフのIです。
私が給与計算実務能力検定1級を受験したきっかけや学習方法、現在の業務への活かし方についてまとめたいと思います。
※<給与計算実務能力検定試験>とは、給与計算業務に関連する実務能力を客観的に判定する検定試験(公式サイトより)です。
受験のきっかけ「専門的な知識と自信を身につけたい」
私は20代後半〜30代前半にかけて専業主婦の時期がありました。
30代半ばを過ぎ、いざ再就職を目指してハローワークへ行くと、当然のことながら「あなたは何がしたいの?何ができるの?」と相談員の方に問われます。
漠然とした答えは持ち合わせていても、年齢的に専門的な知識や経験が乏しいことに改めて気がつき切ない思いをしました。
幸いにも担当の相談員の方が、とても情熱的で親身になってくれ、無事に現在の事務所に就職できましたが、この再就職活動の経験により、【事務職】と一言で言っても、その種類は多岐にわたり、専門性が求められるポジションもあるのだと実感しました。
再就職をしたからには、何かしら専門的な知識を少しでも身につけたいと思っていたところ、事務所も、「何でも教えるし、やってみたいことがあったらどんどんやってみたらいい」という方針だったこともあり、次第に給与計算ができるようになりたい!と思うようになりました。
そして、顧問先様の給与計算業務に携わる日々の中、この資格の存在を知り、自分の理解がどの程度のものなのか確認したかったことや自信をつけたかったことから、受験するに至りました。
いきなり1級を受験するに至った背景と学習方法
受験をしようと決めた時は、実務経験がすでに1年以上はあったので、全くの初心者というわけではありませんでした。そのため、まずは1級と2級どちらを受験するか、あるいはどちらも同時受験を目指すか悩みました。1級と2級の大きな違いは、年末調整業務が出題範囲に含まれているかどうかでした。
実務経験があったとしても、1年に1度しかない年末調整業務について理解しているとは言い難く、自信がありませんでしたが、だからこそあえて勉強しなければ、ずっと曖昧なままになるのかもしれないと思い、最初から1級を目指すこととしました。
知識問題は、主に労働基準法の基本的な問題で、普段の業務内容に沿ったものが多く、暗記に特別な時間を要することはありませんでした。
演習問題には時間を要しました。普段の実務では頻繁には経験しない内容(育児休業明けの考え方・退職金について等)はテキストを読んで理解を深め、例題を解くことを繰り返しました。
年末調整についても演習問題がありますが、本番の試験でも必要な資料は与えられるので、暗記というよりも用語や考え方を正しく理解することが求められますので、こちらもやはり例題を解くことを繰り返しました。
この試験はおそらく、実務を多少なりとも経験した人が目指すことが多いのかなと思います。私の場合は1〜2か月ほどの勉強期間で無事一発合格することができました。
資格取得後に感じたこと
そもそも給与計算は誰もができる業務(資格の有無は無関係)なので、資格を取得したからといっても何かが大きく変わることはありません。というと夢がなくなってしまいますね・・
でも私は勉強できて良かったと思います。ささやかながら自信になりました。同時に決して慢心してはいけないとも思っています。資格があるからこそ余計にそう思えるのだと思います。
法律は日々変わるものなので、常に既存の知識を更新していかなければなりません。
最後に
最後に、私は給与計算の業務に携われて幸せです。
顧問先様の従業員の方の給与計算をさせて頂いているわけですが、お会いしたこともないけれど、今日も同じ空の下で生きている誰かの人生のほんの一部に携われることが、有難くうれしいのです。私自身一人の従業員ですから、給与日の喜びはもちろん知っています。
働いた分正しく報酬を受け取ること、国民として正しく税金を納める義務を果たすこと、それこそが社会人としての土台だと思います。そして、そこに携ることは大きな責任を伴いますが、同時に誇らしさを感じてしまうのです。
こうして文章にすると、改めて今後も気を引き締めて業務に励もうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。