法的に義務化された事項に加えて、企業は以下のような熱中症予防対策を自主的に行うことが重要になります。
★作業環境の改善
・作業場所への日よけ、送風機、冷房設備、ミストシャワーなどの設置
・作業場所の近くに、涼しい休憩場所(冷房設備のある場所や日陰など)を確保
★作業スケジュールの見直し
・WBGT値(暑さ指数)が高い時間帯の作業を避ける、または短縮すること
・こまめな休憩を奨励
・単独での作業を避けること
★衣服の工夫
・通気性の良い作業着や、冷却機能のある衣服の着用を推奨
★水分・塩分補給の徹底
・休憩場所に飲料水や塩飴などを準備
・喉が渇く前に、こまめな水分・塩分補給を促すこと
★従業員の健康管理
・従業員同士がお互いに声をかけ合い、体調の変化に気づけるようにすること
・管理者は、従業員の体調変化を注意深く観察すること
・体調不良を感じたら無理せず休息を取るよう指導すること
・従業員自身も、日頃から体調管理(睡眠不足や不摂生を避けるなど)を心がけること
・持病のある従業員や、高齢の従業員には個別の配慮をおこなうこと
★教育と啓発
・定期的な衛生教育で、従業員に熱中症の初期症状・予防法を周知
・「無理をしない・我慢しない」という職場の雰囲気づくり